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Claude Code × Next.js 16 で Web ツール 38 個を Vercel 無料枠で運営している話

lit-forge.com は Next.js 16 + React 19 + Tailwind v4 の純クライアントサイト構成で 38 個の Web ツールを Vercel Hobby 無料枠だけで運営しています。設計・実装・テスト・デプロイのほぼ全工程を Claude Code に任せ、人間は要件と判断を担う形で、1 日に 10 ツールを量産した一次体験と踏んだ落とし穴をまとめます。

#Claude Code#Next.js#Vercel#個人開発#AI開発

概要

lit-forge.com は、日常業務や開発の現場で役立つ小さな Web ツールをまとめた無料サイトです。2026 年 4 月時点で 38 個のツールを公開し、Vercel Hobby プラン(無料)のみで運営しています。

特徴的なのは、設計・実装・テスト・デプロイまでほぼ全工程をClaude Code に任せて作っている点です。1 日で 10 個のツールを追加したこともあり、個人開発の生産性が AI コーディング支援ツールで明確に変わる体験をしています。本記事では、その構成と実態を一次情報としてまとめます。

技術スタック

  • Next.js 16.2 (App Router, Turbopack)
  • React 19
  • Tailwind CSS 4
  • TypeScript 5
  • Vitest(ユニット 140 件)+ Playwright(E2E 48 件)
  • Vercel Hobby(無料プラン、チーム名 nobs-projects)
  • ドメインは お名前.com で 0 円で取得、Vercel に DNS 接続

データベースや外部 API は原則使わず、各ツールはブラウザ上で完結する純クライアント実装。これが Vercel 無料枠で 38 ツールを回せる最大の理由です。

Claude Code に任せている工程

本サイトはほぼ全てのコードと文書を Claude Code に書いてもらいました。人間(サイト運営者)の役割は、

  • どんなツールを作るかの要件定義(例:「UUID v4/v7 を 100 件まで一括生成、コピーボタン付き」)
  • 外部サービスの設定(Vercel 環境変数、A8.net 提携申請、AdSense 審査)
  • デプロイ前の最終判断・トラブル対応の方針決め

に集中しています。以下のような作業は Claude Code にそのまま任せました。

  • 新ツールの実装(例:UUID 生成YAML↔JSON 変換請求書 PDF ジェネレーター
  • 構造化データ(JSON-LD)の全ページ適用(Organization / WebSite / SoftwareApplication / FAQPage / BlogPosting)
  • Playwright スモークテストを全ツール分パラメータ化して追加
  • Lighthouse の計測スクリプト(scripts/lighthouse-measure.mjs)と、その結果に基づく改善提案・実装
  • A8.net 提携先の広告タグを本番管理画面から取得し、各ツールに適切に配置
  • この記事そのものの Tailwind レイアウト・MDX 相当の構造化

ざっくり、「何を作りたいか」を人間が決め、「どう作るか」以降を Claude Codeが請け負う分業です。

1 日に 10 ツール量産できた理由

2026-04-18 の 1 日だけで以下の 10 ツールを追加しました。

高速化の鍵は 「既存ツールのパターンがほぼ確立済み」 だったことです。各ツールは

  • app/<tool>/page.tsx(UI、"use client")
  • app/<tool>/layout.tsx(metadata + SoftwareApplication JSON-LD)
  • app/lib/<tool>.ts(純関数のロジック)
  • app/__tests__/lib/<tool>.test.ts(Vitest)

の 4 ファイルの組で実装が完結し、Claude Code にこの定型を伝えれば、1 ツール 20 分程度で「実装 + テスト + ポータル登録 + sitemap 更新 + 型チェック + コミット」まで走ります。

Vercel Hobby 無料枠の実際

Vercel Hobby プランは 2026 年時点で帯域 100 GB / 月、サーバーレス関数 1M 呼び出し / 月などの制約があります。lit-forge は API Route を使っておらず、全て静的生成 + クライアント JS で動くので、実質この制約に引っかかる要素は帯域だけです。38 ツール × 数百 PV /日ペースなら、帯域は 1 桁 GB で収まっています。

ただし、重い依存(jspdfhtml2canvas-proなど PDF 生成系)はルート別に動的 import して初期バンドルを小さく保っています。

踏んだ落とし穴と対処

  • Tailwind v4 の lab() カラー html2canvas がパースできず、PDF 生成でクラッシュ。後継の html2canvas-pro に差し替えて解決。
  • Turbopack キャッシュが Windows パス文字列で破壊される。WSL 環境で Lighthouse CLI を動かした時、chrome-launcher が user-data-dir を Windows 風パスで生成し、それが Next.js のファイル解決をおかしくしていた。Lighthouse スクリプトに--user-data-dir=/tmp/lighthouse-chrome-userdata を明示して回避。
  • AdSense の strategy="afterInteractive" が LCP を悪化させる。ホームの Lighthouse Performance が 57 点と低く、lazyOnloadに変えるだけで 57 → 83 に改善。
  • apex から www への 301 リダイレクト で Lighthouse が毎回 800ms 前後を損していた。canonical URL を www.lit-forge.comに揃えて解消。最終的に Performance は 3 URL 平均 91.7 点に。

収益化の下地(ここも Claude Code で準備)

  • Google AdSense 審査済み(設置は afterInteractivelazyOnload に調整済)
  • A8.net でカテゴリ別に 27 件申請し、14 件を即時提携成立
  • カテゴリ別プロモグループを app/lib/ads.ts に集約し、ツール別に適切な広告を表示
  • Google Analytics 4 と Search Console を接続

ここまでの運営準備を「何を設定するか」の指示だけで Claude Code が実装し、人間側は Vercel / AdSense / A8.net の画面で認証が必要な操作のみ実施しました。

まとめ

  • Next.js 16 + Vercel Hobby は、静的中心なら 38 ツール規模でも余裕。データベース不要のユーティリティサイトは、個人開発の勝ち筋になりやすい
  • Claude Code を使うと、「パターン化された実装」と「既存コードベースへの適切なリファクタ」が極端に速い。1 日 10 ツール量産は誇張ではなく実測
  • 人間の役割は「何を作るか」「どの外部サービスにどう接続するか」の判断に集中する形が相性抜群

同じ構成で始めたい方は、まず Next.js + Vercel + Tailwind のテンプレから 1 ツール作って、後は Claude Code にパターンを覚えさせていくのが最短ルートです。

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